家族婚や少人数の披露宴は両家でアットホームな雰囲気の中、お食事をするイメージがあるかと思いますが、その中でも司会進行があるのとないのとでは披露宴の雰囲気がガラッと変わってしまいます。
家族婚は大人数の披露宴に比べて披露宴の進行や演出が少ないため、プロの司会者ではなく列席してくれている身内や新郎新婦本人が司会をするケースが多くあります。
そこで今回は、新郎新婦本人が家族婚の司会をする際のマニュアルをご紹介していきます。
押さえておくシーンは6箇所
- 新郎新婦入場・ウェルカムスピーチ
- 乾杯のご発声
- ケーキ入刀
- 余興・スピーチ
- 新婦手紙・贈呈
- 新郎謝辞
になります。
6つのポイントを押さえて家族婚にメリハリをつけていきましょう。
披露宴の司会者の役割とは?
司会者で決まる披露宴のメリハリ
6つのシーンの司会マニュアルをご紹介する前に、まずは司会者さんの披露宴での主な3つの役割についてお伝えをしていきます。
この役割を最初に理解しておくことで、自分たちで行う司会にメリハリをつけることができます。
①進行の仕切り
司会者さんの役割といえば言わずと知れた進行の仕切りがあります。
新郎新婦入場の際には、
『それでは、新郎新婦さまのご準備が整いましたので扉口にご注目ください。新郎新婦御入場です!』
と言うアナウンスや、ケーキ入刀の際の
『新郎新婦2人で初めての共同作業、ケーキご入用です!』
と言うアナウンスや、他にもキャンドルサービスに余興など披露宴の進行の演出1つ1つにアナウンスとコメントを入れて演出シーンをつくってくれます。
②ゲストへの誘導のアナウンス
披露宴中の乾杯の際や歓談から演出に移る際などに、新郎新婦やゲストへ
『ご起立ください』
『ご着席ください』
など誘導のアナウンスをかけてくれます。
誘導のアナウンスが入ることで新郎新婦さまやゲストの方がどういった動きをしたらいいのかを示してくれます。
③披露宴の盛り上げ
司会者の方といえば、披露宴を盛り上げる力もあります。
ケーキ入刀の際に、
『ケーキは愛情の大きさ、「あーん」という掛け声をお願いします!』
『シャッターチャンスです!皆さま沢山写真におさめてください!』
など、そのシーン1つ1つを盛大に盛り上げてくれます。
司会者さんのアナウンスで笑いが生まれたり、アットホームな雰囲気にすることもできます。
司会者さんの役割はとても多いんだね
司会者さんがいることで披露宴にメリハリがつくよね
家族婚での司会者の役割
家族婚で司会者が必要な場面
家族婚では、大人数の披露宴ほど演出シーンが多くないのでプロの司会者のようなトーク術がなくても披露宴を盛り上げることができます。
とくに家族婚の場合は、新郎新婦さまやご家族のどなたかが司会をすることで、アットホームな雰囲気を出すこともできます。
それではここから、新郎新婦さまが司会をする際のアナウンスの内容を6つのシーンに分けてご紹介をしていきます。
シーン①入場と新郎のウェルカムスピーチでのアナウンス
入場からの新郎のウェルカムスピーチの流れ
新郎新婦さまが司会を行う場合は、披露宴会場に入る際の
『新郎新婦ご入場です!』
というアナウンスをすることができないため、このシーンのみ家族のどなたかにお願いをするか、入場シーンをつくらずに家族と一緒に流れで披露宴会場に入ることをオススメします。
新郎新婦さまが席についたあとは、新郎さまからウェルカムスピーチをすると家族婚にメリハリがでます。
ウェルカムスピーチはゲストが家族だけになるので、かしこまったウェルカムスピーチよりもカジュアルな雰囲気のウェルカムスピーチの方がアットホームな雰囲気をつくりだすことができます。
スピーチといっても1分くらいの短いスピーチでもOKです。
『家族だけなので、気兼ねをせずに食事を楽しみましょう』
『両家の家族が揃う機会なので、沢山話して盛り上がりましょう』
など、両家の家族がリラックスして楽しめるようにウェルカムスピーチをしてみましょう。
シーン②乾杯のご発生でのアナウンス
お食事スタートの前の乾杯シーン
新郎さまからのウェルカムスピーチが終わったらいよいよ乾杯のご発生です。
乾杯は普通の披露宴では、会社の上司や親戚の代表の方にお願いすることが多いですが、家族婚ではそこまでかしこまって人を選ばなくてもご兄弟やお父さまから行っても大丈夫です。
また、新郎さま本人からウェルカムスピーチの流れで乾杯のご発生を進めてもOKです。
乾杯のご発生の前には、
『それでは乾杯をしますので、皆さまグラスを持ってご起立ください』
と誘導をしてから乾杯の発生を行いましょう。
シーン③ケーキ入刀でのアナウンス
ケーキ入刀のシーンを盛り上げよう
家族婚でケーキ入刀の演出を行う場合は、ケーキ入刀のシーンでもアナウンスを入れていきましょう。
ケーキが新郎新婦さまの前まで運ばれてきたら、2人でケーキナイフを持ってケーキ入刀を行います。
『ただいまより、ウェディングケーキ入刀を行います!』
というアナウンスと共に
『シャッターチャンスですので、ご自由に写真をお撮りください!』
『夫婦初めての共同作業です、暖かく見守ってください』
というアナウンスを入れると家族婚ならではの温かさがでます。
ケーキ入刀が終わったあとは、新郎新婦2人でケーキの食べさせ合い、ファーストバイトも行うとさらに盛り上がります。
お互い食べさせる前には、家族の皆さまに『あーん』のご唱和をお願いしましょう。
会場に一体感が生まれます。
シーン④家族からの余興やスピーチでのアナウンス
家族からの演出がある際のアナウンス
家族婚で、家族の誰かから余興やスピーチがある場合はその方の肩書きとお名前をご紹介をし、披露してもらいましょう。
紹介の仕方は、両家の家族関係の間柄にもよりますが、列席が家族だけであれば、
『新婦のお兄さんの〇〇さんから余興で弾き語りをしてもらいます!』
というように普段の呼び名でご紹介をするとかっちりしすぎない雰囲気で余興やスピーチをしていただけます。
新郎さまが自分の家族を紹介する場合は敬称をつけずにご紹介をしていきましょう。
シーン⑤新婦手紙と贈呈でのアナウンス
感動的なシーンでのアナウンス
披露宴も終盤にさしかかり新郎新婦から親御さまへの手紙と贈呈。
親御さまにはお席をたってもらい、新郎新婦さまと向かい合わせになってもらいます。
新婦さまから、
『今日は、お父さんとお母さんに手紙を書いてきたので読ませてください』
と一言つけて、お手紙を読みましょう。
お手紙を読むときはマイクを新郎さまに持ってもらい、お手紙を読んでいきましょう。
手紙が終わったあとは、親御さまへ贈呈品のお渡しです。
『感謝の気持ちを込めてわたしたちから、お父さんお母さんにプレゼントを贈らせていただきます』
と贈呈を行います。
選んだプレゼントの中身や、なぜそのプレゼントを選んだかなどを入れるとより感動的なシーンをつくることができます。
『新しい家族こ誕生に両家でお揃いのものを使いたくてお茶碗を手作りしてきました』
『わたしたちをここまで育ててくれた感謝と子育て終了の証として産まれた日から今日までの日数が入った感謝状を贈ります』
など、贈呈をするプレゼントに対して一言あると親御さまにもより感謝の思いが伝わります。
シーン⑥新郎の謝辞でのアナウンス
家族婚最後の締めの一言
贈呈が終わったら、最後に新郎さまから両家の家族への挨拶と今後の抱負を話して家族婚を締めくくりましょう。
普通の披露宴でご列席いただいたゲストの方へのお礼や今後の抱負などは少しかっちりとした挨拶になりがちですが、家族婚になるので自分の言葉で家族婚の最後を締めくくりましょう。
『これから両家で新しい家族づきあいが始まります』
『これからは皆で助け合いながら絆を深めていきましょう』
など、家族婚ならではの言葉も入れてみてはいかがでしょうか。
家族婚は新郎新婦で司会をしよう!メリハリがつく司会マニュアルまとめ
家族婚を新郎新婦の司会で作ろう
いかがでしたでしょうか。
家族婚はゲストが身内な分、自分たちの思いのまま作り出すことができます。
新郎新婦さまが司会をすることで普通の会食よりも暖かな雰囲気を出すことができ、家族の絆を深めることができます。
家族婚をお考えの新郎新婦さまはぜひ、司会にも挑戦してみてください。
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